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状態異常

状態異常は取扱説明書では「ステータス異常」という名称なのだが、それとは別に「ステータス増減」という一種の状態異常も存在していてややこしいので、当ウェブサイトでは「状態異常」という表記にしておく。

「状態異常」には、石化、酔い、眠り、マヒ、毒、腕かため、足かための7種類がある。

  • 石化
    石化して一切行動できなくなる。ダメージを受けるとHPは減る。
    戦闘中、時間経過で自動回復しない。
    味方パーティ全員が戦闘不能や石化すると全滅扱いになる。
    敵が石化すると同時に消滅し、倒した扱いになる。
  • 酔い
    移動がうまくできなくなる(方向キーの通りに動かなくなる)。
    一部の技が使えなくなる(どの技が使えなくなるかはそれぞれ設定されている)。
    戦闘中、時間経過で自動回復する。
  • 眠り
    眠って行動できなくなる。攻撃されると起きる。
    戦闘中、時間経過で自動回復する。
  • マヒ
    マヒして行動できなくなる。
    戦闘中、時間経過で自動回復する。

  • 1ターンごとにダメージを受ける。ダメージ量は「現在HP × 1/20 + 1」(小数点以下切り捨て)
    一部の技が使えなくなる(どの技が使えなくなるかはそれぞれ設定されている)。
    戦闘中、時間経過で自動回復する。
  • 腕かため
    手を使う技が使えなくなる(どの技が使えなくなるかはそれぞれ設定されている)。
    戦闘中、時間経過で自動回復する。
  • 足かため
    向き変えと移動ができなくなる&足を使う技が使えなくなる(どの技が使えなくなるかはそれぞれ設定されている)。
    戦闘中、時間経過で自動回復する。

また、「首かため」という隠し状態異常も存在する。発生したことはプレイヤーには確認できない上、状態異常というよりは、敵の行動を制御するための仕様のようなものであるため、普通にプレイする分には気にする必要はない。
なぜ存在するかも含め、詳細は、世界の合言葉は森部 new window様、ZsnsK's F**kin' Site new window様の解説や、首かためとは (クビカタメとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 new windowを参照していただきたい。ここでは説明を省く。

取扱説明書で、酔い・腕かため・足かため状態については一部の技が使用できなくなることが説明されているが、実際には毒状態でも使用不能になる技が幾つか存在している。

状態異常は特定の回復技及び回復アイテムで回復できるほか、一部の装備品で完全無効化が可能。
メニュー画面から持ち物一覧を開き、装備品にカーソルを合わせて2回Aボタンを押した時の詳細画面に「○○無効」(○○には状態異常の名称が入る)と記載されている場合、その装備品を装備することで、該当の状態異常を完全に無効化できる。

キャラ特性として、状態異常を無効化できるキャラクターもいる。
味方キャラならばキューブは、素の状態で石化、マヒ、毒、酔い、腕かため、足かためを無効化でき、これらの状態異常にかかることはない。
最終編に登場する味方キャラの中で、状態異常無効化を持っているのはキューブのみとなっている。
敵も状態異常を無効にする特性を持っている場合があるが、一方でボス敵でも状態異常が有効な場合も多々あり、マヒや眠りで行動を封じて倒すことができたり、中には石化により一撃で倒せるボスまで存在する。

敵を酔い状態にすることもできるが、敵の技の大半は酔い状態でも使用可能であり、更に、酔い状態で移動パターンが変化することもないようであるから、敵を酔い状態にする意味があるのかどうかは不明。
基本的には「酔い状態は味方がなると面倒な状態異常」と考えておけば良いだろう。

取扱説明書には状態異常の名称が「石、酔、眠、麻、毒、腕、足」と漢字一文字で記されているだけで、特に「腕」「足」については何のことか非常にわかりにくい。
「石化、酔い、眠り、マヒ、毒、腕かため、足かため」は、ゲームの内部データでの表記で、ゲームでは持ち物一覧から状態異常を無効化できる装備品にカーソルを合わせて2回Aボタンを押した時の説明に「腕かため無効」などと表示される。
だが、「腕かため、足かため」も若干意味がわかりにくいからかどうなのか、「手封(じ)」「足封(じ)」という呼称も他ウェブサイトなどで見かけることもある。
当ウェブサイトでは「腕かため、足かため」で表記を統一している。

「戦闘不能」と「戦闘離脱」

状態異常には含まれないが、似たような状態であるので、ここで紹介しておく。
戦闘中にHPが0になり、キャラが倒れて頭に輪っかが付いた状態は、「戦闘不能」であり、一切行動できなくなる。
本作では、「戦闘不能」状態のキャラに対し、HPを回復するアイテムまたは技を使用するとHPが回復する。つまり、「戦闘不能」状態から回復させるための専用のアイテムや技は存在しない。単にHPを回復させるだけで良い。
また、「戦闘不能」になったキャラがダメージフィールド吸収能力のある装備品を装備していた時に、フィールドダメージが発動するとHP回復効果が働くため、「戦闘不能」状態から回復できる。
「戦闘不能」状態で戦闘に勝利できた場合(他キャラが敵をすべて倒した場合)、「戦闘不能」状態でも経験値が取得できる。

「戦闘不能」状態の時に更にダメージを受けた場合は「戦闘離脱」となって、戦闘の画面自体から消滅し、この戦闘で復活させることは不可能になる。
また、「戦闘離脱」状態で戦闘に勝利できた場合(他キャラが敵をすべて倒した場合)、該当キャラは経験値が取得できない。
次の戦闘からは通常通りに戦闘に参加できる。いわゆるキャラクターロストが発生することはない。

ダメージフィールドが発生している、かつ、そのダメージフィールドを吸収できないという状況で「戦闘不能」になると、「戦闘不能」→フィールドダメージ発動→「戦闘離脱」という状況が連続して起こることもあり得るので注意したい。

状態異常発生確率・継続時間

状態異常の成功率及び、発生した状態異常の継続時間は、各技に設定されている、状態異常の依存能力値(状態異常自依存値と、状態異常敵依存値)、及び両者のレベル差に依存している。ゲーム中ではどれなのか確認はできない。
また、当然ながら、状態異常を無効化できる設定(装備品含む)がされている味方キャラ・敵キャラに対して、該当の状態異常は発生させられない。

例えばおぼろ丸の「忍法雪木がらし」は敵をマヒにすることができるが、おぼろ丸の速と敵の速の値が成功率に関わっている。
同じくマヒ効果のある「Gスープレックス」は、使う側の力、受ける側の体が成功率に関わっている。
これら「状態異常の依存能力値」は上の項目の「技の依存能力値」とは別に設定されている。
「忍法雪木がらし」の場合、「技の依存能力値」は知になっており、威力を上げたいなら知を上げる、状態異常を成功させたいなら速を上げる、というように別に考える必要がある。
なお、状態異常発生確率は、側面や背面からの攻撃でも変化しない。

実際の計算式は、世界の合言葉は森部 new window様に掲載されている通り。

・状態異常:
(自能力値+(0~(自能力値−1)))/2−敵能力値が正のとき状態異常発生(下の異常時間が17以上であることも条件)
・状態異常時間:
上の引き算結果*異常時間係数/8+自能力値/敵LV

上の「状態異常時間」は16で1ターン分に当たる(技のタメ時間と同表記)。
1ターン以上状態異常が継続しないということは結局、状態異常にできても次ターンで状態異常が回復するということになるため、状態異常継続時間が17以上でなければ実質状態異常にはできないという意味である。

上の計算式から、敵味方の能力値次第で、状態異常を確実に発生させることもできる。つまり本作では、状態異常発生確率に制限はない(上限100%)。
例えば最終編で、経験値を大量に稼げるイシュタールは、HPが高くまともに相手をすると厄介なのだが、石化が効く。
アイテム「アルゴスのひとみ」を使用した時の技「石化にらみ」は、自能力値依存「知」、敵能力値依存「体」であり、イシュタールの「体」は40と低め。
よって、ある程度の「知」の値がある味方キャラが「アルゴスのひとみ」を使用することで、イシュタールを簡単に撃破できる。
素で知99のキューブなら確実に石化できるし、キューブ以外でも、知96以上のキャラなら(装備補正で96にしても構わない。最終編は知を上げる装備が多いので上げやすい)確実に石化できる。
知96のキャラがイシュタールに「アルゴスのひとみ」を使用した時について計算してみると、

(自能力値+((0~(自能力値−1)))/2−敵能力値
= (96 + {(0~(96 − 1))の乱数} ÷ 2 − 40

これを計算すると、乱数が幾つであっても、必ず正の値になる。つまり乱数で最小値の0が出た時でも、

= (96 + 0) ÷ 2 − 40
= 8

状態異常時間は、「石化にらみ」の異常時間係数が10、イシュタールのレベルが13と設定されているため、上の計算で乱数が最小の0であっても、

(上の計算結果)*異常時間係数/8+自能力値/敵LV
= 8 × 10 ÷ 8 + 96 ÷ 13
≒ 17.38

17以上なので石化が発生することになる。

状態異常を引き起こす技の使用頻度

前ページの技 > 敵の使用技判定方法でも触れたが、敵の行動パターンとして、「ある状態異常になっている対象に対し、同じ状態異常を引き起こす技を使用しない」という傾向が存在している。
例えば、

  • 現代編でトゥーラ・ハンが、「アームロック」で腕かため状態になった高原に続けて「アームロック」を仕掛けることはない
  • 幕末編の魔神竜之介は「半月流殺法」で眠り状態になったおぼろ丸に対し、続けて「半月流殺法」を使うことはなく「音無しの剣」を出してくる

などが該当する。
このことを利用して、現代編のレアイベントであるワタナベイベントの発生率を上げることもできる(現代編攻略 > おまけ・ワタナベイベントを参照)。

詳細は、ZsnsK's F**kin' Site new window様の「状態異常に関する考察>状態異常技は連発しない?」をお読みいただきたい。