基礎知識
戦闘関係
前ページに引き続き、このページでは「ダメージ地形発動後の消去の確率はどの程度か?」を調査した。
前ページでも記した通り、
を3回繰り返した動画でデータを取った。
(地形ダメージが発動後にダメージ地形が消去されたマス)÷(地形ダメージが発動する前のダメージ地形マスの数)で、各タイミングでのダメージ地形消去率が計算可能である。
結果は以下の通り。
発動回数 | 発動前マス | 消去マス | 消去率 |
---|---|---|---|
1 | 35 | 10 | 0.286 |
2 | 25 | 3 | 0.120 |
3 | 22 | 0 | 0 |
4 | 22 | 10 | 0.455 |
5 | 12 | 1 | 0.083 |
6 | 11 | 3 | 0.273 |
7 | 8 | 3 | 0.375 |
8 | 5 | 1 | 0.200 |
9 | 4 | 1 | 0.250 |
10 | 3 | 1 | 0.333 |
11 | 2 | 0 | 0 |
12 | 2 | 0 | 0 |
13 | 2 | 0 | 0 |
14 | 2 | 0 | 0 |
15 | 2 | 0 | 0 |
16 | 2 | 1 | 0.500 |
17 | 1 | 0 | 0 |
18 | 1 | 0 | 0 |
19 | 1 | 0 | 0 |
20 | 1 | 0 | 0 |
21 | 1 | 1 | 1 |
平均 | 164 | 35 | 0.213 |
発動回数 | 発動前マス | 消去マス | 消去率 |
---|---|---|---|
1 | 35 | 7 | 0.200 |
2 | 28 | 6 | 0.214 |
3 | 22 | 3 | 0.136 |
4 | 19 | 1 | 0.053 |
5 | 18 | 6 | 0.333 |
6 | 12 | 1 | 0.083 |
7 | 11 | 2 | 0.182 |
8 | 9 | 2 | 0.222 |
9 | 7 | 0 | 0 |
10 | 7 | 3 | 0.429 |
11 | 4 | 3 | 0.750 |
12 | 1 | 0 | 0 |
13 | 1 | 0 | 0 |
14 | 1 | 0 | 0 |
15 | 1 | 0 | 0 |
16 | 1 | 0 | 0 |
17 | 1 | 1 | 1 |
平均 | 178 | 35 | 0.197 |
発動回数 | 発動前マス | 消去マス | 消去率 |
---|---|---|---|
1 | 35 | 4 | 0.114 |
2 | 31 | 5 | 0.161 |
3 | 26 | 5 | 0.192 |
4 | 21 | 5 | 0.238 |
5 | 16 | 4 | 0.250 |
6 | 12 | 2 | 0.167 |
7 | 10 | 0 | 0 |
8 | 10 | 3 | 0.300 |
9 | 7 | 0 | 0 |
10 | 7 | 1 | 0.143 |
11 | 6 | 2 | 0.333 |
12 | 4 | 1 | 0.250 |
13 | 3 | 2 | 0.667 |
14 | 1 | 1 | 1 |
平均 | 189 | 35 | 0.185 |
3回分トータルだと、
発動前マス | 消去マス | 消去率 |
---|---|---|
531 | 105 | 0.198 |
以上が冷水地形の結果になる。
追加として、他の地形も確認してみた。
この先は細かいデータの掲載は省く。
全データはlal_field - Googleスプレッドシート を参照のこと。
おぼろ丸の「忍法火炎蛍」で5×5マス火炎地形作成を4回分行ってみた。
回数 | 発動前マス | 消去マス | 消去率 |
---|---|---|---|
1回目 | 143 | 25 | 0.175 |
2回目 | 112 | 25 | 0.223 |
3回目 | 159 | 25 | 0.157 |
4回目 | 132 | 25 | 0.189 |
平均 | 546 | 100 | 0.183 |
冷水地形より若干低いが誤差の範囲か。
毒沼と電撃については、効率重視で、
毒沼……ゴリの「ウキッ」で9マスを毒沼地形→地形ダメージ発動での消去マスを数える
電撃……「ビリビリまきびし」で9マスを電撃地形→地形ダメージ発動での消去マスを数える
と、上ふたつとは異なる方法で消去されたかどうかをカウントしている。
それぞれ60回×9マス分試行したので、トータルで各540回分。
以下の結果の通り、消去率については、地形ダメージ発動1回目でもそれ以降でも変化はないと考えて良さそうだ。
発動前マス | 消去マス | 消去率 |
---|---|---|
540 | 105 | 0.194 |
発動前マス | 消去マス | 消去率 |
---|---|---|
540 | 106 | 0.196 |
全地形をまとめると以下の通りである。
地形 | 発動前マス | 消去マス | 消去率 |
---|---|---|---|
毒沼 | 540 | 105 | 0.194 |
火炎 | 546 | 100 | 0.183 |
電撃 | 540 | 106 | 0.196 |
冷水 | 531 | 105 | 0.198 |
試行回数を更に増やさないと確かなことは言えないが、地形による消去率の差はない、と見て良さそうである。
全地形分まとめて計算すると、
(105 + 100 + 106 + 105) / (540 + 546 + 540 + 531)で、およそ0.193、つまり19%となる。
消去率は20%か、それよりやや低いかというところではないだろうか。
数字のキリの良さを考えれば20%はあり得そうである。
いずれにせよ、SFC版の消去率1/16(約6.3%)よりも消去される確率はかなり高めに設定されているようだ。
敵にダメージ地形を作られた場合は被害が少なめで済むが、味方側が作った場合はやや不利、という調整が入ったのだろう。
どちらかといえば前者(敵側からの攻撃及び、岩間さまやキングマンモーの超回復量の軽減)を重視しての仕様変更かもしれない。
ただし、前ページに記した通り、ダメージ地形発動頻度はSFC版より若干上がっているので、「発動間隔が短くなり、かつ、消えやすい」ようになったとも言える。
ちなみに消去率20%とすれば、発動回数10回までに消える確率は、『確率20%で発生する事象を10回試行した時、1回以上発生する確率』になるので、
1 − (1 − 0.2)^10 ≒ 0.893
10回発生で9割くらいのダメージ地形が消去されるということになる。
15%なら、
1 − (1 − 0.15)^10 ≒ 0.803
10回発生で8割くらいのダメージ地形が消去されるということになる。
20回だと、20%なら、
1 − (1 − 0.2)^20 ≒ 0.988
だいたい99%なので、20回以内でほぼ確実に消去されることになる。
15%なら、
1 − (1 − 0.15)^20 ≒ 0.961
だいたい96%である。
実際、今回の検証でも、冷水地形では最長で発動21回目、火炎地形では最長で発動22回目に地形マスが消去されている。
以上の理論値からも、消去率はやはり20%前後と考えて良さそうだ。