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ダメージ地形の検証(その2)

前ページに引き続き、このページでは「ダメージ地形発動後の消去の確率はどの程度か?」を調査した。
前ページでも記した通り、

  • 誰かが「水神の鱗」を使って「水呼びの音色」を発動
  • あとはひたすら味方がパスして時間を進め、地形ダメージを発動させる
  • 味方キャラが敵に攻撃されてHPが危なくなった時は回復、また、味方キャラの下が通常マスに戻った場合は移動

を3回繰り返した動画でデータを取った。
(地形ダメージが発動後にダメージ地形が消去されたマス)÷(地形ダメージが発動する前のダメージ地形マスの数)で、各タイミングでのダメージ地形消去率が計算可能である。
結果は以下の通り。

1回目

発動回数発動前マス消去マス消去率
135100.286
22530.120
32200
422100.455
51210.083
61130.273
7830.375
8510.200
9410.250
10310.333
11200
12200
13200
14200
15200
16210.500
17100
18100
19100
20100
21111
平均164350.213

2回目

発動回数発動前マス消去マス消去率
13570.200
22860.214
32230.136
41910.053
51860.333
61210.083
71120.182
8920.222
9700
10730.429
11430.750
12100
13100
14100
15100
16100
17111
平均178350.197

3回目

発動回数発動前マス消去マス消去率
13540.114
23150.161
32650.192
42150.238
51640.250
61220.167
71000
81030.300
9700
10710.143
11620.333
12410.250
13320.667
14111
平均189350.185

3回分トータルだと、

発動前マス消去マス消去率
5311050.198

以上が冷水地形の結果になる。
追加として、他の地形も確認してみた。
この先は細かいデータの掲載は省く。
全データはlal_field - Googleスプレッドシート new windowを参照のこと。

火炎地形

おぼろ丸の「忍法火炎蛍」で5×5マス火炎地形作成を4回分行ってみた。

回数発動前マス消去マス消去率
1回目143250.175
2回目112250.223
3回目159250.157
4回目132250.189
平均5461000.183

冷水地形より若干低いが誤差の範囲か。

毒沼地形及び電撃地形

毒沼と電撃については、効率重視で、
毒沼……ゴリの「ウキッ」で9マスを毒沼地形→地形ダメージ発動での消去マスを数える
電撃……「ビリビリまきびし」で9マスを電撃地形→地形ダメージ発動での消去マスを数える
と、上ふたつとは異なる方法で消去されたかどうかをカウントしている。
それぞれ60回×9マス分試行したので、トータルで各540回分。
以下の結果の通り、消去率については、地形ダメージ発動1回目でもそれ以降でも変化はないと考えて良さそうだ。

毒沼地形
発動前マス消去マス消去率
5401050.194
電撃地形
発動前マス消去マス消去率
5401060.196

全地形をまとめると以下の通りである。

地形発動前マス消去マス消去率
毒沼5401050.194
火炎5461000.183
電撃5401060.196
冷水5311050.198

試行回数を更に増やさないと確かなことは言えないが、地形による消去率の差はない、と見て良さそうである。
全地形分まとめて計算すると、
(105 + 100 + 106 + 105) / (540 + 546 + 540 + 531)で、およそ0.193、つまり19%となる。
消去率は20%か、それよりやや低いかというところではないだろうか。
数字のキリの良さを考えれば20%はあり得そうである。
いずれにせよ、SFC版の消去率1/16(約6.3%)よりも消去される確率はかなり高めに設定されているようだ。
敵にダメージ地形を作られた場合は被害が少なめで済むが、味方側が作った場合はやや不利、という調整が入ったのだろう。
どちらかといえば前者(敵側からの攻撃及び、岩間さまやキングマンモーの超回復量の軽減)を重視しての仕様変更かもしれない。
ただし、前ページに記した通り、ダメージ地形発動頻度はSFC版より若干上がっているので、「発動間隔が短くなり、かつ、消えやすい」ようになったとも言える。

ちなみに消去率20%とすれば、発動回数10回までに消える確率は、『確率20%で発生する事象を10回試行した時、1回以上発生する確率』になるので、
1 − (1 − 0.2)^10 ≒ 0.893
10回発生で9割くらいのダメージ地形が消去されるということになる。
15%なら、
1 − (1 − 0.15)^10 ≒ 0.803
10回発生で8割くらいのダメージ地形が消去されるということになる。
20回だと、20%なら、
1 − (1 − 0.2)^20 ≒ 0.988
だいたい99%なので、20回以内でほぼ確実に消去されることになる。
15%なら、
1 − (1 − 0.15)^20 ≒ 0.961
だいたい96%である。
実際、今回の検証でも、冷水地形では最長で発動21回目、火炎地形では最長で発動22回目に地形マスが消去されている。
以上の理論値からも、消去率はやはり20%前後と考えて良さそうだ。



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