基礎知識
戦闘関係
※本作のチュートリアルでは、向きが「左上」「左下」「右上」「右下」の4種類であるとか、側面や背面という言葉の意味をきちんと説明してはいないのだが、既に存在するSFC版攻略サイト様での解説、本作のチュートリアル、そして実際に本作をプレイしてみて判明した仕様(と筆者が推測したもの)を合わせ、以下にまとめている。
戦闘中、敵味方含め全てのキャラクターには「向き」が設定されており、「左上」「左下」「右上」「右下」の4種類がある(※ゲーム内における正式名称ではないが、当攻略では「左上」「左下」「右上」「右下」で統一する)。
「向き」は敵味方の見た目で判断できる。
敵の中には、見た目ではややわかりにくい者も居るが、
と、いうように考えれば良い。
下スクリーンショットのように、「体をひねったポーズ」の敵の場合も、基本は「視線がどちらを向いているか」で左右どちら向きかを判断する。
慣れないうちは、敵の視線の方向で向きを勘違いしがちなので注意。
例えば敵の顔が見えている状態なのに視線が上方向だと、上向きだと勘違いしてしまうことがあるが、顔が見えている場合、敵は下向きである。
中には見た目で向きがまったく判断できない敵もいるが(SF編キャプテンスクウェア内のファイアやウォーター、ピムリ、ラ・ラ&ラ・ル、SF編ラストボス戦の敵など)、あまり気にしなくても良い。そういう敵はほとんどの場合、向きに関係ない範囲攻撃を使ってくる。
最終編ラストボス戦のオディオアイ・マウス・モールやピュアオディオ等も向きがわかりにくい敵になるが、こちらは攻略ページで向きの見分け方を記している。
戦闘中は、操作キャラをR/R1ボタンで右回りに向き変え、L/L1ボタンで左回りに向き変えができるようになっている。
ただし向き変えだけでも時間経過し、他キャラや敵の行動ゲージが増えることには注意。
一方で、使用するスキルを選んでから、そのスキルを使用する敵あるいは味方キャラを選ぶ際にも、使用キャラが向きを自動で変えてくれることがあるが、この時には行動ゲージの増加は起こらないようになっている。
これを利用して、行動ゲージを増やさずに向き変えのみ行う方法もある。適当なスキル(またはアイテム)を選んで、スキルを使う方向だけ適当に選びキャラを向き変えしたところで、キャンセルボタンでスキルの使用を止めれば良い。
味方キャラの場合、どのような向きであっても、上下左右好きな方向へ移動ができる。
敵の場合は、向いている方向にしか移動できず、しかも自身のターンでは「向き変え」「1マス移動」「スキルを出す」のいずれかしかできないことから、例えば右下向きの敵が移動する時、自ターンで右か下へ1マス移動することしかできない。
右下向きの敵が左に1マス移動する場合は、まず「左下を向く」ことに1ターンかかり、次ターンで「左に1マス移動する」ことになる。
この「敵が二度手間をかけて移動する」仕組みがあるため、本作では「敵が常に移動か向き変えしかできないよう位置取りをしたり、向き変え可能なスキルを仕掛け続けて、敵に攻撃を一切させず嵌めて倒す」ことが可能となっている。
「正面」「側面」「背面」は、キャラクターの位置・向きに対して、周囲のマスとの位置関係を示したものである。
名称は、本作のチュートリアルに基づく。
文章での説明だとややこしいので、スクリーンショットにキャラクター(ここでは心山拳老師)の「正面」「側面」「背面」を書き込んでみると、以下のとおり。
要するにキャラクターが向いている方向のマスが「正面」、その逆側が「背面」、キャラクターから見て横方向(左右方向)のマスが「側面」である。
上スクリーンショットだと右上(老師に対して側面方向のマス)に虎が居るが、もしこの虎が老師に攻撃した場合(虎はこの位置から攻撃できるスキルを持ってはいないが)、「虎は老師の側面へ攻撃をした/老師は側面から攻撃を受けた」ということになる。
キャラクターが移動したり、向き変えをすれば、「正面」「側面」「背面」のマスの位置は変わる。
リメイク版チュートリアル「側面や背面からの攻撃」では、
『敵の側面や背面から攻撃するとスキルの命中率や与えるダメージがアップする』
『ただし効果のない敵も存在する』
という説明がある。
また、TIPS「向き」では、
『バトル中の向きは、スキルの命中率に関わる要素のひとつ』
『敵の背後からスキルを使うと命中しやすくダメージが大きくなる』
『逆に正面からは回避されやすくなってしまう』
とある。
よって、「正面」「側面」「背面」の仕様はSFC版と似たようなものと思われる。
ただし、「正面」「側面」「背面」による補正が具体的にどの程度なのかまでは、ゲーム内で説明がないのでわからない。
実際の補正の度合いについては、▶戦闘システムの調査 > 向きによる命中・ダメージ量補正の検証で、最終編に登場する味方キャラについて調査を行っている。
大雑把にまとめると、以下の通り。
命中率・回避率・ダメージ量の話とは別に、敵の攻撃の向きを把握して、できるだけ敵から攻撃をくらわないように立ち回る方が有利なのは、SFC版から変わらない。
また、どうしても敵の攻撃を食らってしまう位置で待機しなければならない(ボス戦でオトリを置く時など)という場合、できる限り敵の方向を向いて待機することで、正面から攻撃を受けるようにし、命中率を下げることも重要である。
本攻略では、戦闘フィールドのマス目を文字または記号1文字で表記し以下のように説明していく。
以下図の中央の「●」は右下を向いているキャラクターとする。
↓■が●に攻撃をしてきたときは、●は「正面から攻撃を受けた」ことになり、
↓これだと●は「背面から攻撃を受けた」ことになる。
大型の敵になっても考え方は同じで、同じく右下向きだと、
と、なる。
本作において、複数マスにまたがる大型の敵の場合、スキルをどの位置に当ててもダメージ量は変わらない。射程が長いスキルを近くから当てようが遠くから当てようがやはりダメージ量は変わらない。
唯一ダメージ量が変化する要素が、この『向き』であり、基本的には
「敵の背面に当てる」>「敵の側面に当てる」>「敵の正面に当てる」
のようにダメージ量が変わる。
SFC版では例外として、しっぽのある敵は側面>背面だったりもしたが、リメイク版でも同様の例外があるかどうかは不明。
また、先に記した通り、向きによるダメージ量補正はごく少ない。
▶行動異常に記している通り、背面から攻撃を当てた時に行動異常になる敵も少ないが存在している。
次ページの▶スキルの方向・射程・範囲でも説明しているが、スキルを出す方向について解説する。
スキルが出せる方向は、スキルによって決まっており、敵味方のスキル・アイテム使用時のスキルすべてに設定されている。
スキルの方向は、ほとんどが正面方向であり、それに側面が加わったり、正面方向の一部が欠けたりする。一方で後方へ蹴りを入れるスキルや全方向(8方向)へ攻撃可能なスキルなどもある。
当攻略では「正面3方向」という表記をよくするが、これはキャラが右下向きであったら右・右下・下方向の3方向のこと。
つまり、以下の■マスのことになる。
スキルを出すキャラの向きにより、スキルが出せる方向は(画面上では)変わる。
キャラが左下向きなら、右下向きの図を左右反転(縦対称軸で線対称)させる。
つまり正面方向は左・左下・下方向となる。
キャラが右上向きなら、右下向きの図を上下反転(横対称軸で線対称)させる。
つまり正面方向は上・右上・右方向となる。
キャラが左上向きなら、右下向きの図を左右反転+上下反転(キャラで点対称、つまり180度回転)させる。
つまり正面方向は左・左上・上方向となる。
言い換えれば、「正面3方向」に出せるスキルは向き変えさえすれば全方向に出せるということになるので、実際の戦闘ではスキルを出せる範囲のマスが周囲8方向と表示される、ということである。
(下は正面3方向に出せる無法松のスキル「ド根性キック」の攻撃範囲)
無法松の「イナズマアッパー」の場合、右下向きだと以下の方向に出せるのだが、
左下向きになった場合は左右反転であるから、下方向↓の矢印はそのまま。
右上・左上向きだと、↓の矢印は↑に変わるため、どの向きでも横方向には出せない。
よって戦闘でスキルを出そうとした時、下スクリーンショットのように、真横の2マスだけ攻撃範囲になっていない。上の「ド根性キック」の攻撃範囲と比較していただきたい。
上下左右のいずれか1方向しか出せないスキル、例えばおぼろ丸の「影一文字」は、左右反転しても上下反転しても横方向にしか出せない、ということになる。
当攻略のデータ集などでは、スキルの向きについて、基本的にキャラが右下方向を向いている時に出せる方向を掲載している。
上のように、キャラの向き次第で、スキルを出す方向を左右または上下反転して考えなければならないことに注意。
味方キャラがスキルを出す場合は、スキルを選んでいる最中に自動で敵の居る方向に向き変えをしてくれるので、スキルを出す方向についてあまり気にしなくても構わないのであるが、敵については、どちらを向いていてどちらにスキルを出してくるかが非常に重要である。
敵の中には真正面からの攻撃に特定の反撃をしてきたり(例:幕末編の岩間さま)、真正面にのみ出せるスキルを持っていることなどもあるが、その場合の「真正面」とは、以下の「正」のマスを指す。
リメイク版では行動ゲージで味方がどれくらい移動できるか把握できるようになったため、敵の側面・背面へ移動可能かどうか判断しやすくなった。
向きを把握した上で、敵を嵌めて攻撃するテクニック等については、▶戦闘テクニックを参照のこと。
2022年11月20日に開催された、
「ライブアライブ」28年前の作品をHD-2Dで蘇らせる挑戦 | UNREAL FEST(アンリアルフェス)
という公演にて、本作の開発資料が公開されている。
こちらの公演用スライドの46ページ、または動画の41:20あたりからスキル開発ツールの画像が見られるのだが、こちらでは向きについて「左前」「右前」という表記がある。それぞれ当ページで述べた「左下」「右下」向きに当たるようである。
(となると、「左上」「右上」は「左奥」「右奥」か「左後」「右後」だったりするのだろうか)