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向き変えや吹き飛ばしの成功確率の検証

スキルの中には向き変え及び吹き飛ばしの効果が付いているものがあるが、これらの成功確率はどのくらいなのかを調べてみた。
リメイク版では、敵の位置や向きを変えるだけではなく、チャージスキルを中断させる役割も加わったので、どの程度の信頼性があるか、知っておいて損はないだろう。

まずSFC版での向き変え・吹き飛ばしの確率だが、世界の合言葉は森部 new window様によれば、

・向き変え・吹き飛ばし発動確率:
それぞれ3/4

どの技でも向き変え・吹き飛ばし効果が付いているのなら成功確率は3/4、つまり75%。
使う側も受ける側もステータスには一切依存しない。
というのがSFC版での仕様となっている。
また、「向き変えでの回転は時計回り」「行動異常(目眩)による回転は反時計回り」といった法則は、SFC版・リメイク版で共通である。
吹き飛ばしにおける吹き飛ばし方向についての仕様は、戦闘関係の知識 > スキル > スキルによる吹き飛ばしを参照のこと。

リメイク版でも体感としては、「当たりさえすればそこそこの確率で向き変えや吹き飛ばしが起きる」し、スキルによって確率に差があるようにも思えない。SFC版と同じく、どのスキルでも75%くらいは成功するような気がする。
とはいえ、検証してみないと実際のところはわからない。
まず、向き変えから調べてみた。

向き変え

まず、「スキルによって確率に差があるのか否か」を調べるため、向き変え効果のあるスキルを4種類、例によってひたすら鍵のダンジョンの「影」に当てまくってみることにした。
試したスキルは以下の通り。

  • 胴回し回転蹴り(高原日勝)
  • 浴びせ蹴り(高原日勝)
  • 十文字斬り(おぼろ丸)
  • スリートイメージ(アキラ)

3キャラともレベルは99、武器のみ装備で防具・アクセサリーなし(ステータスのデータはGoogleスプレッドシートを)。
試行回数はそれぞれ100回。正確な確率を出すならもっと試行回数を増やすべきだが、とりあえず様子見で。
「胴回し回転蹴り」「十文字斬り」は真正面1マスから、「浴びせ蹴り」は真正面2マスから当てることで統一した。
「スリートイメージ」のみチャージスキルなので正面からのみで統一。「スリートイメージ」のみ180度回転になるが、90度回転と180度回転とで確率に差があるかの確認が目的になる。
今回は「向き変えに成功するか否か」だけを調べるので、ダメージ量は特に記録する必要はないのだが、データとしては一応記録してある。

なお、向き変えをすると、「向き変え後の向きで命中率やダメージ量が計算される」はずである。
最終編のデスプロフェットなど背面から攻撃すると反撃で自爆する場合、「真正面から180度向き変えのスキルを仕掛けて成功すると背面からの攻撃と判定される」のは、SFC版でもリメイク版でも同様。
よって、向き変えの場合は、成功時は側面からの攻撃となり、向き変え成功時と失敗時でダメージ量や命中率が変わるはず。
ただし、SFC版のデータによると、影の側面補正は1、背面補正は0と、向きによる補正はかなり小さい。この設定がリメイク版でも引き継がれている場合、正面でも側面でもダメージ量にあまり変化はなさそうな気がするが……。
今回は向きによるダメージ量の検討ではないので、そのあたりはあまり気にせずデータを眺めていただきたい。
なお、SFC版の側面・背面補正についての詳細は、ライブ・ア・ライブ(SFC版) 攻略メモ帳 > 戦闘関係 > 向きを参照。

スキル胴回し回転蹴り浴びせ蹴り十文字斬りスリートイメージ
向き変え成功回数80798283
向き変え失敗回数20211817
向き変え成功確率0.800.790.820.83

全データはlal_Position_Changes - Googleスプレッドシート new windowを。

どのスキルも80%前後の確率で成功している。
つまり、SFC版の75%よりも少し成功率が高いということになる。
実際には向き変え可能なすべてのスキルで検討する必要があるが、とりあえず、SFC版と同じくスキルによって向き変えの確率に差はないと考えてよさそうだ。
また、「スリートイメージ」の結果からして、90度回転と180度回転で成功確率に違いもなさそうである。
ちなみに「スリートイメージ」では行動異常の「恐怖」状態にもできるが、向き変えの成功可否と、恐怖状態の成功可否に相関はないようだった(なお、100回中、22回恐怖状態になった)。

続いて、キャラのステータスによって成功・失敗の確率に変動がないかも調べてみた。
こちらは各ステータスを変更しつつ、「浴びせ蹴り」でそれぞれ50回ずつデータを取ってある。
念のため命中35のデータ(高原のレベルが25)も取ってみた。

スキル浴びせ蹴り
武器バンデージ(+5)妙子のパンチ(+16)
物攻1509999999999
物防9915099999999
特攻2525150252525
素早さ9999991509999
命中999999993599
回避999999993399
向き変え成功回数404238413841
向き変え失敗回数108129129
向き変え成功確率0.800.840.760.820.760.82

全データはlal_Position_Changes - Googleスプレッドシート new windowを。

50回ずつなので若干確度は落ちるが、ステータスによって大きな変動はなさそうである。

最後に「敵によって(というよりは敵のステータスによって)確率に変動はないか」を調べるため、最終編の最強ザコ敵であるワールダークに「浴びせ蹴り」を当ててみることにした。
レベル99・命中99なら、それなりに当たるはず。
試行回数は100回。

スキル浴びせ蹴り
向き変え成功回数82
向き変え失敗回数18
向き変え成功確率0.82

全データはlal_Position_Changes - Googleスプレッドシート new windowを。

さすが命中99だけあって、ワールダーク相手であっても、今回の検証では真正面からの攻撃が全て命中した。ダメージが3~5しか与えられていないのは単純に装備(ステータス)のせいである。影へのダメージ量の3%程度のダメージしか与えられないことからもワールダークの硬さがよくわかる。なおワールダークはSFC版で側面・背面補正なし。
肝心の向き変えは、やはり80%程度成功するとみなして良いだろう。
敵のステータスがどれほど高くても、命中さえすれば、向き変えの確率は変わらないということになる。

以上から、向き変え効果の付いているスキルの向き変え成功率は、敵味方のステータスに依存することなく、80%程度と考えて良いだろう。

吹き飛ばし

こちらもまずは、スキルによって確率に差があるかどうかを調べた。
なお、影とエンカウントする際、影の初期位置はある程度ランダムで、フィールド左上隅にいることもあるが、この場合は右に1マス誘導してからスキルを当てて吹き飛ばしできるかどうかを見ている。
試してみたスキル4種は以下の通り。

  • 獅子の手(ユン)
  • アロハリテ(高原日勝)
  • 水遁の術(おぼろ丸)
  • ヘルイメージ(アキラ)
スキル獅子の手アロハリテ水遁の術ヘルイメージ
吹き飛ばし成功回数83827879
吹き飛ばし失敗回数17182221
吹き飛ばし成功確率0.830.820.780.79

全データはlal_Position_Changes - Googleスプレッドシート new windowを。

こちらもおおむね、80%程度と見て良さそうである。

ステータスを変えつつ「アロハリテ」でデータを取った結果は以下の通り。

スキルアロハリテ
武器バンデージ(+5)妙子のパンチ(+16)
物攻1509999999999
物防9915099999999
特攻2525150252525
素早さ9999991509999
命中999999993599
回避999999993399
向き変え成功回数424241394141
向き変え失敗回数8891199
向き変え成功確率0.840.840.820.780.820.82

全データはlal_Position_Changes - Googleスプレッドシート new windowを。

ワールダークに「アロハリテ」を当てた結果は以下の通り。
ちなみに命中99だと、「アロハリテ」はすべて命中した。
(「メタルヒット」の反撃で発動する「パンチャマキック」は、たまに3Hitせず2Hitだった)

スキルアロハリテ
吹き飛ばし成功回数80
吹き飛ばし失敗回数20
吹き飛ばし成功確率0.80

全データはlal_Position_Changes - Googleスプレッドシート new windowを。

結論としては、吹き飛ばしについても向き変え同様に、敵味方のステータスに依存することなく、80%程度で成功するということになる。

以上の検討より、向き変え・吹き飛ばし効果が付いているスキルは共通して80%程度の確率で向き変え・吹き飛ばしが可能、と見て良いようだ。
SFC版と同じく、敵味方のステータスには一切依存しない。
よって、プレイヤー側では装備やバフ・デバフなどで、向き変え・吹き飛ばしの成功確率を上げることはできない。ただし、どれほど味方のレベルが低くても、どれほど敵が強くても、80%という確率は保証されているということでもある。
敵のチャージスキルを、向き変え・吹き飛ばし可能なスキルを当てて阻止する場合、スキルによって向き変え・吹き飛ばし成功率に差はないため、何のスキルを当てるか悩む必要はないということになる。
ちなみにフィールドの四隅にいる敵に対して吹き飛ばし効果のあるスキルを当てた場合、位置を変えることはできないが、チャージスキルの中断自体は可能になっている。



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