基礎知識
戦闘関係
本作はシステム的にはオーソドックスなRPGであり、「ライブアライブ」開発元の株式会社スクウェア・エニックス(SFC版開発当時は株式会社スクウェア)の他のRPG等をプレイしたことがあるのなら、ゲームの基本操作や進め方はさほど戸惑わずに済むと思われるが、以下でざっと基本的な操作方法などを紹介しておく。
以下の説明は戦闘関係以外のマップ探索時などがメインになる。戦闘については、▶戦闘の基本以降の解説を参照のこと。
本作はNintendo Switch, PlayStation4, PlayStation5, Steamと多機種で販売されているため、操作時のコントローラーまたはキーボード等のボタンの名称が異なるが、それについては▶コントローラーのボタン表記についてに記してある。
本攻略サイトは、ある程度コンシューマ向けゲームの知識がある方が読むであろうことを前提として、いわゆるゲーム用語を説明なく使用していることをご了承いただきたい。
メニュー画面や戦闘画面は画面右下に常にガイドが表示され、フィールド(マップ)探索時などは、「調べる」ことができる場所や、話しかけることができる人の前に接触すると、「何のボタン/キーを押せば何ができる」か、コマンドが表示されるようになっている。
プレイするハードによりボタン/キーの名前は変わるが、基本的には決定ボタンで「話す」「調べる」などが全て行える。
調べられる場所でも何も表示されなかったSFC版とは異なり、操作ガイドが表示されるおかげで調べられる場所がどこなのかがわかりやすくなっており、探索がしやすくなった。
キャラや調べられる場所が密集している時は、どの方向のどれに対して「話す」「調べる」を行っているのか、画面をよく見て確認すること。
話しかけると戦闘になるキャラと、調べることが可能な物体が近くにある場合、決定ボタンを連打していると調べようとしていたのに戦闘に突入してしまう、という事態もあり得る。
キャラがその物体に対し、画面下側から上方向に向いた状態で接触しないと「調べる」「取る」などのコマンドが出現しないことがある。
宝箱や箱、飾ってある鎧などが該当する。
宝箱などに密着しても「調べる」「取る」などのコマンドが出現しない場合は、ほとんどの場合でその物体の下側から接触すればコマンドが出るはず。
これはSFC版からの変更点でもある。
※上画像はNintendo Switch版における各シナリオのスクリーンショットを合成したもの。
様々なイベントや、人々に「話す」で話しかけた時には会話が始まる。
キャラのセリフが表示されるセリフウィンドウは、漫画のような吹き出しの形状になっている。
リメイク版ではセリフを喋っているキャラ名が表示されるようになり、ボイスも合わせて誰のセリフかわかりやすくなった。演出として効果的に使われている場面もある。
更にリメイク版では、シナリオにより吹き出しの背景が変化するようになった。最終編は主人公に選んだキャラのシナリオの背景が適用される。
決定ボタンを押すと会話が進むが(会話中に決定ボタンを押すとテキストスキップ)、キャンセルボタンでも同じく会話を進めることができる。
会話の最中に選択肢が表示され、プレイヤーが選択しなければならない場面も存在する。
選んだ選択肢でその後の会話が少し変わる程度ならともかく、選択肢次第で戦闘になったり、エンディングが分岐したり、ゲームオーバーになる場合もある。このため、会話を決定ボタン連打で適当に送るのは危険を伴う。
選択肢が出る会話では、一瞬だが決定ボタンを受け付けなくなるので、選択肢の選択ミスを多少は防げるのだが、それでも完全にミスを防ぐのなら、会話送りはキャンセルボタンで行うようにすると良い。
キャンセルボタンなら、セリフ送りで連打していても選択肢が表示されたタイミングで会話が止まる。
特定のシーンでは「アイテム一覧から何かのアイテムを選ぶ」ことがあるが(例えば幕末編で鍵のかかった扉を調べた時など)、この時はキャンセルボタンを押すとアイテム一覧が消えてキャンセルできる。
リメイク版では、会話中にZL/L2ボタン長押しで会話の自動送りのON/OFF切り替えが可能になった(デフォルトでOFF)。
自動送りのON/OFFはセーブデータには記録されない。
自動送りがONでも、選択肢が出た場合はそこでストップになり、自動的に選択肢が選ばれることはない。
選択肢がない会話で自動送りをONにすると、会話終了まで自動送りになるため、西部編のような時間制限イベントがあるシナリオでは使用に注意すること。
時間制限イベントはセリフウィンドウが出ている間、カウントが一時停止するが、自動送りをONの場合、会話終了するとカウントが自動的に再開してしまう。
イベント中、ZR/R2ボタン長押しでイベントスキップが可能になっている(一部イベントスキップが不可能な箇所もある)。
会話イベントでイベントスキップを使うと、会話が丸ごと飛ばされるため、初回プレイで無闇に使うと、この先どうしたら良いのかわからなくなることもある(本作にはバックログ表示機能はない)。使用には注意。
基本的には、ゲームオーバーになった後の再開後や、周回プレイで使う機能になるだろう。
各シナリオのスタッフロールなどもスキップ可能。
また、選択肢が出る会話の場合、イベントスキップすると選択肢の選択箇所までスキップできる。
本作では、各シナリオの主人公の名前(功夫編のみ拳法の名前)を自由に決めることができる。
SFC版では入力可能な文字の種類や文字数が限られていたが、リメイク版では文字の種類も文字数もかなり緩和された。
名前入力時にはプレイしているハードにより、画面上にソフトウェアキーボードが表示されることがある。
また、SF編では、攻略上、文字を入力する必要がある場面があり、この時にもソフトウェアキーボードが表示される。
文字入力時には変換候補が表示され、前に入力した単語が優先的に候補に出てくることがある。
SF編では何度も同じ単語を入力する場面があるので、変換候補が出てくるおかげで入力の手間が省ける。
名前決定時には、他シナリオで入力済みの名前を重複して入力することもできるが、キャラの名前が被ると、全キャラクターが集合する最終編でややこしいかもしれない。
一度決めたらそれ以降は変更できなくなるが、シナリオを最初からやり直す場合は再度名前を入力できる。
一方、本作はライブアライブ生配信及び動画・画像投稿に関するガイドライン に従うことで、生配信や動画投稿が可能となっているが、この時に変換候補が画面に映り込むこともあり得る。
ガイドライン内にも、「ユーザーご自身のプレイヤー名、拳法名、パスワード等の任意入力箇所を公開する場合には、ユーザーの責任のもと行ってください。」とある通り、気を付けていただきたい。
パソコンであれば、IMEの機能でプライベートモードやシークレットモード等に設定すればサジェスト機能などを一時的に無効化できる。
Nintendo SwitchとPlayStation4は、以下を参照。
本作は元が1994年発売のスーパーファミコンのゲームソフトのため、2020年代の他のゲームと比較すると、やや進行フラグがわかりにくかったり、回りくどいところもある(そのあたりも楽しんでもらえれば良いと筆者は思う)。
また、2020年代のRPGなら標準で搭載されていることが多いシステム(本作で言えばイベントスキップ機能、オートセーブ、セリフのオート送りなど)も、当時は存在しなかったものが数多い。
リメイク版ではSFC版と比べて親切になった箇所が幾つかあり、進行フラグもわかりやすくヒントが出たり、回りくどい箇所については少し端折られたりしている。
とはいえSFC版でも本作でも、基本的には人の話を聞くなどきちんと情報収集すれば次にどうすればよいかわかるようになっているが、リメイク版で初めてプレイしたという方の中にはやはり、わかりにくいと思われるであろう点も幾つか残っている。
探索については、SFC版の雰囲気を損なわずにリメイク版で追加された親切仕様のひとつとして、レーダーとマップがある。
戦闘しかない現代編以外のシナリオでは、画面右下にレーダーを表示可能で(初期状態でON、設定で非表示にもできる)、次の行き先が表示される。
よって次の行き先に迷った時は、TIPSで説明がある通り、オレンジ色の◆マーク(目的地の中継地点、扉や次のマップへの入り口を示している)や、オレンジ色の旗(目的地)の方向へ向かえば良い。
レーダーの表示はあくまでも「方向」がわかるだけなので、回り道をしなければならない場合もある。
レーダーに頼り切りになると、攻略には必要なくとも便利なアイテムの入った宝箱を取り逃す、面白い(時には攻略を助けてくれる)サブイベントを見逃す、などといった可能性もある。
筆者の個人的な見解ではあるが、RPGは多少迷うくらいが楽しいであろうから、次の行き先をレーダーに頼るのは、本当に困った時だけにしておくのをおすすめする。
なお、単純にレーダーに従うと罠にハマることもある。
幕末編では、天守に入るとレーダーの目的地が「救出目的のとらわれの男が囚われている天守地下牢」になっているものの、実は天守地下1階のとらわれの男そっくりな偽者が目的地になっている、というちょっとした罠がある。天守地下に向かうのが攻略の第一歩であることに間違いはないのであるが。
また、最終編は自由度が高く、必要なフラグは「ブライオンを入手して魔王山の入り口を開き、魔王山最奥のラストボスを倒す」だけなので、魔王山以外のダンジョン内では目的地がダンジョン最奥(最強武器のある場所)ではなく、ダンジョンの外の雪山山頂(ブライオン入手前)または魔王山を示したままになっている。よって最終編においては、レーダーが役立つ場面が少なく、時には迷わせる原因になることもある。
レーダーに「」マークが表示されることもあるが、これはサブイベントが発生するポイントになる。
また、原始編の場合は、敵の位置が「」表示になる。この仕様により、原始編で敵シンボルを探す手間がSFC版よりもかなり減った。詳細は原始編攻略に記してある。
レーダーでも行き先が表示されず、レーダーにモヤのようなエフェクトがかかった状態になるエリアも存在する。
幕末編の灯篭の隠れ道のようにマップ構造が変化する仕掛けのあるマップ、最終編の知のダンジョンなど謎解きをする必要のあるマップなどが該当。
SF編、幕末編、中世編、最終編は序盤でマップ(地図)を入手可能で、⊖/タッチパッドボタンを押すと表示される。
ただし、SF編以外は大まかなマップでしかなく、表示されない場所があったり、現在の居場所が詳細に表示される訳でもないので、だいたいの目安程度で使うと良い。
本作にはSFC版の時から、各所をワープ移動できるような、ファストトラベル的な機能は存在しない(最終編の一部ダンジョンに、最深部から入口へワープできる機能が追加された程度)。
各シナリオのマップ自体、広大というほどでもないし、敵とエンカウントしてもほとんどの場合で確実に逃げられるシステムもあるため、さほど困ることはないが、面倒と感じる方もいらっしゃるかもしれない。当攻略には詳細なマップ画像も掲載しているので、移動時には参照していただきたい。
チュートリアルとTIPSもリメイク版にて追加された要素で、チュートリアルでは戦闘システムや操作方法、TIPSは攻略上のヒントや、隠し要素の存在を示唆したり、世界観の補完もしてくれる。
チュートリアルは設定でONにしていれば、必要となった場面で強制的に表示され、後からメニュー→設定→チュートリアルで読み直すことも可能。
TIPSは全シナリオ共通のシステムについての内容と、各シナリオ固有の内容とに分かれており、ロード画面で表示される。また、ロード中に何かのボタンやキーを押すと、他のTIPSがランダムに表示される。
ロード画面で表示されたTIPSは、メニュー→設定→TIPSで読み直しが可能であり、該当シナリオをクリアするとロード画面に表示されなかったものも開放される。
TIPSにはゲーム操作・攻略上、割と重要な情報が載ることもあるため、ロード画面の表示だけではきちんと読めなかったものも含め、定期的にメニューからまとめて読んでおくと役立つだろう。
特にSteam版だと、使用しているパソコンのスペックによっては、本当に一瞬でロードが完了してしまい、ロード中表示のTIPSがほとんど読めない可能性もある(ロードが速いのは悪いことではないのだが……)。
チュートリアルとTIPSのタイトル一覧は、▶設定 > チュートリアル一覧及び、▶設定 > TIPS一覧に掲載してある。
本作では建物やフィールドなど(つまりマップ毎)にそれぞれ名称が存在し、そのマップに入った時、左上に表示される。
また、メニュー画面の左下には現在地が表示され、セーブ時にはセーブデータにセーブした場所の地名が表示される。
これらの地名のほとんどは、リメイク版にて新たに設定されたものになる。
SFC版では地名表示がなく、SFC版攻略本(小学館『ライブ・ア・ライブ 公式冒険ガイドブック』及び、NTT出版『ライブ・ア・ライブ 完全攻略ガイドブック』)に名称が記載されているのみだった。
だが、SFC版攻略本とリメイク版とでは、ほとんどの地名が異なっている。
例えば幕末編だと、最初に入る建物は、SFC版攻略本だと「一の丸」であり、リメイク版だと「番人詰所」になっている。
リメイク版が初プレイならば特に問題はないが、SFC版に慣れていると、最初は地名でやや混乱するかもしれない。
当攻略はリメイク版攻略であるため、地名はリメイク版名称で統一してある。
一部シナリオにおいては、/ボタン(Steam版だと初期設定でEキー)で使えるコマンドが特殊な役割を果たす。
SFC版、リメイク版ともに、これといって名称がないため、当攻略では「特殊コマンド」と表記しているが、Steam版のキーコンフィグでは「フィールドコマンド」と表記されている。これはおそらくリメイク版と同じくHD-2D作品の「OCTOPATH TRAVELER」シリーズでの呼称からと思われる。
これら特殊コマンドを使用できるのはアキラ、ポゴ、おぼろ丸の3キャラのみで、それぞれ「心を読む」「匂いを嗅ぐ」「隠れ身の術」を使用可能。
初めて使うことになる各シナリオでチュートリアルが入るので、使い方はそれらを参照のこと。
また、当攻略でも使い方や仕様を各シナリオの攻略で記している。
基本的に使用回数制限やペナルティの類はないし、シナリオ進行で必要になる場面もあるので、使いすぎなど気にせず使って構わない。
むしろ、初回プレイだと、使うことを忘れて進まなくなることの方がありがちかもしれない。
L/左スティックか方向キーでキャラクターを操作し、マップ上を移動できる。
方向キーは斜め押しすれば斜め方向への移動も可能。
L/左スティックでは移動方向の角度を細かく調整できるようになっている。
場合によっては斜め移動の方が移動距離が短くなり、多少の時間短縮が可能。
SFC版では十字ボタンだけだと歩行、Bボタンと十字ボタンを同時押しすることで歩行よりも速いダッシュ移動ができたが、リメイク版ではL/左スティックか方向キーのみでダッシュ移動が可能となっている。
L/左スティックを少し傾けることで歩行移動もできるのだが、ゆっくり歩く必要のある場面は本作には特に存在しない。よって、本作では基本的にダッシュで移動することになる。
また、SFC版ではおぼろ丸主人公時のみダッシュ移動が他キャラよりも速くなる特性があったが、本作では削除されており、どのキャラのダッシュ速度も同じ。
本作には敵シンボルが動き回るシンボルエンカウントのシナリオが存在するので、操作次第では敵シンボルをかわし戦闘を避けることも可能なのだが、リメイク版ではマップが3D見下ろしになったため、左右はともかく、上下の奥行きの感覚をつかみにくいかもしれない(マップの回転は不可能)。こればかりは慣れるしかない。
(戦闘の解説でも記しているが、戦闘画面では斜め移動ができないため、L/左スティックで移動をすると斜め入力が暴発し、移動方向をミスする可能性もある。戦闘中は方向キーでの操作をおすすめする)
本作は、3Dで作られた背景マップを2次元の画面に表示している。
画面上ではいわゆる「一点透視図法」で表示されており、マップによって変わるが「やや上から見下ろす」程度の角度がついていると思われる。
このため、上下(奥行き)については、真上から見た平面図よりも、ぎゅっと圧縮した形で表示されていると思われる。
(実際の平面図は公式で公開されてはいないので、あくまでも推測)
例として、おそらく正方形のタイルが床に敷き詰められている、最終編の「知のダンジョン」の1部屋に、正方形のマス目を赤い線で書き加えてみると、
縦に17マス、横に9マスの部屋なのだが、縦方向の17マスがかなり圧縮されて表示されている。
このマップで、上下方向と左右方向に移動してみた動画から、それぞれ1秒間(60フレーム)移動した距離を測定し、更に書き加えてみる。
2次元の画面上では、横への移動距離の方が長くなっている。
だが、マス目の数を数えてみると、明らかに上下移動と左右移動では移動した距離が異なる。
わかりやすいように、この部屋を真上から見た図に起こして、更に、上下移動と左右移動の線を書き加えてみる。
このように、「方向キーを押した時間はそれぞれ1秒間なのに、上下移動と左右移動とでは上下移動の方が移動距離が長い」という現象が起こる。
つまり、上下移動の方が、左右移動よりも移動速度が少し速い。
おそらく本作のほとんどのマップで同じ現象が発生しているが、プレイヤーに主に影響するのは、ランダムエンカウントが起こる中世編と最終編である。
本作のランダムエンカウントは、一定距離を移動する毎にエンカウントの判定が入る仕組みのようであるが、移動速度が高い上下移動だと、左右移動よりも頻繁にエンカウント判定が入る、つまり「同一マップ内なのに、上下移動の方が左右移動より一定時間毎でのエンカウント率が高い」という現象がどこでも起こる。
このため、レベル上げなどで敵とエンカウントしたい時は、マップを上下移動した方が効率良く敵とエンカウントできることになる。
この件については、▶戦闘システムの調査 > ランダムエンカウント率及び、▶上下・左右移動での移動距離の違いの検証で詳細に調べてあるので、参照していただきたい。